宮田くんみたいに笑いたい

 

私が初めてKis-My-Ft2のコンサートに行ったのは、確か2014年7月。あの頃はまだ仕事に慣れず、毎日残業続きで心も体も疲弊しきっていた。「疲れた」って口に出したら負けな気がして、ただただ感情を押し殺して働いていた。喜怒哀楽の感情の度合いが日々薄まっていく中で、私は、それが"大人になるということ"なんだと思っていた。大人は我慢するもの。我慢やストレスへの対価として、毎月お給料が支払われているのだと思っていた。そんな、生きてるのか死んでるのか分からない状態の中で初めてコンサートに行ったあの日、私は目が釘付けになった。

 

 

目の前の通路を、ローラーで颯爽と走り抜ける、満面の笑顔の宮田くん。

 

 

「かっこいい」と同時に、「私もこんなふうになりたい」と思った。

 

 

 

アイドルになりたいわけじゃない。ステージの上に立って目立ちたいわけじゃない。ただ、「私もこんな風に笑いたい」と思った。羨ましかった。好きなものを好きだと堂々と公言して、ニコニコ笑って楽しそうな宮田くんを見ていたら、自然と涙が出たのを今でも覚えてる。一人で殻に閉じこもって感情を押し殺して、それが何になるんだろう。「我慢しなくていいんだよ」って言われた気がした。私も、宮田くんみたいに笑えるようになりたいと思った。

 

私もそれから、好きなものを好きだと言うようにした。あとは宮田くんの聞き上手なところを真似するようにした。相槌の仕方、否定から入らず肯定するところ。そうすると、周りにそういう人が集まるようになる…気がする。自分の生きやすい環境にするには、自分が変わることだ。

 

宮田くんのその笑顔の裏には、悲しかったこと辛かったこと悔しかったこと、沢山あったと思うんだけど、それらを乗り越えて今こうやって笑っている宮田くんを、「自分が思いつく中で一番楽しい生き方がアイドル」と言う宮田くんを、私はまだもう少し応援していきたいと思う。

 

好きです。私は宮田くんが好きです。